動物達を元気に過ごさせるためには、病気の予防が欠かせません。

以前は予防が難しかった病気でも、予防が可能になったものもあります。

ワクチンや寄生虫の予防はもちろんですが、それ以外でも予防が可能な病気も多くあります。

病気に対して興味を持っていただくことが、予防医学の第一歩になります。


猫の予防

混合ワクチン接種を行なうことで、病気にかかりにくいようにもしくは症状が軽くなるようにします。

 

外に出かける猫ちゃんは、感染症や交通事故等に遭遇する可能性が高くなります。

当院では室内飼育をおすすめします。

フィラリアは、蚊が媒介する寄生虫です。

犬の病気として有名ですが、実は猫にも感染することがあります。

猫ではフィラリアが十分に発育しないことが多いため、予防の必要がないと考えられていました。

近年では猫のフィラリア寄生による「HARD」(犬糸状虫随伴呼吸器疾患)が注目され、フィラリア予防が重要視されています。

「HARD」は診断が困難なだけでなく、治療法も確立されていません。

したがって、大事なことは感染を予防することになります。

5月~12月の間、月に1回予防薬を投与することで予防することができます。

ノミやマダニに寄生されると、強い痒みや炎症等の皮膚症状をひきおこします。

また寄生虫による他の感染症にかかる可能性もあります。

以前は駆除することが対処法でしたが、現在は予防することが可能になっています。

月に1回予防薬を投与することで予防することができます。